あぜ塗り

作業機一覧

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あぜ塗り作業について

あぜ塗りとは、田んぼの畦(あぜ)を補強・整形する作業です。水の浸食や風雨で崩れたあぜを修復し、水田の水漏れを防いで安定した水位を保つために重要な作業です。特に水稲栽培においては、あぜ塗りが適切に行われることで、作物の成長や収穫量に大きく影響を与えます。また、美しいあぜは圃場の景観向上にも貢献します。従来は手作業で行われていましたが、近年はトラクタに装着するあぜ塗り機が普及し、作業の効率化と精度の向上が実現しています。

あぜ塗り作業の効果と重要性

あぜ塗り作業は、以下の効果により、稲作にとって非常に重要な役割を果たします。

(1) 水漏れ防止

 畦(あぜ)が崩れていたり、亀裂や穴があると、水田に張った水が外に流れ出てしまいます。定期的にあぜ塗りを行うことで水漏れを防ぎ、水の管理を効率よく行うことができます。適切なあぜ塗りは、圃場の水位を安定させ、農業生産性を大きく向上させます。

(2) 肥料や除草剤の効果維持

水田からの水漏れを防ぐことで、施用した肥料や農薬が流出するのを防ぎます。その結果、肥料や除草剤の効果が低下することを防ぎ、コスト効率の良い栽培が可能になります。また、環境負荷の低減にも貢献します。

(3) 水管理の効率化

適切なあぜ塗りにより水漏れを最小限に抑えることで、水管理の労力を大幅に削減できます。安定した水位を保つことで稲の生育環境が確保され、収量・品質の向上につながります。

 

あぜ塗り機の選び方

あぜ塗り機を選ぶ際には、トラクタの馬力、作業効率など様々な要素を考慮して選ぶ必要があります。以下のポイントを考慮することが重要です。

(1) オフセット幅

トラクタの適応馬力に加え、トラクタ後輪タイヤの外々幅(左右タイヤの外側同士の間隔)を確認して選びましょう。
後輪タイヤの外々幅が広すぎると、あぜ塗り機のオフセット幅が足りなくなり、あぜ塗りが出来ないことがあります。

(2) 畦(あぜ)の高さ

地域によって水田の畦の高さも様々です。あぜ塗り機の仕様によって、対応する畦の高さも異なりますので、検討する前には畦の高さを確認しておきましょう。

(3) 追加機能

雑草の生えた畦の上面を削る天場処理ロータや、電動でオフセットが出来る機能、作業効率や精度を高めるための機能がついているかどうかも大切な検討ポイントです。オプション部品の使用により、あぜの塗り作業が難しい土質にも対応できる場合があります。購入検討するときには、事前に確認しておきましょう。

おすすめのあぜ塗り機

KOBASHIでは、多様な作業スタイルや圃場環境に応じた様々なあぜ塗り機をご用意しています。

●シンプルタイプ
トラクタの前進作業で畦を塗るタイプのあぜ塗り機です。トラクタの全長分はあぜ塗り機では塗ることが出来ませんが、コストを抑えたい場合におすすめです。
例えば、アゼローターFLなど。

●後進角塗りタイプ(リバースタイプ)
コストを押さえつつ、畦の塗り残しをなくしたい場合は、更新角塗りタイプがおすすめです。圃場の端までトラクタが来たら、残りはあぜ塗り機を反転させ、トラクタを後進させながら圃場の際まで畦を塗ることが出来ます。
例えば、ダイナーリバースRMなど。

●前進自動角塗りタイプ
畦の塗り残しをなくし、さらに作業能率を求める場合は、前進自動角塗りタイプがおすすめです。圃場の端までトラクタが来たら、ハンドルを切り、前進作業だけで圃場の隅まで畦を塗ることが出来ます。
例えば、ガイアなど。

あぜ塗り機の選び方に迷ったら

あぜ塗り機を選定の際に迷ったときやお困りの際は、お近くのJA、またはKOBASHI製品を取り扱う農機具販売店、弊社営業所にまでお気軽にご相談ください。お客様の圃場、作業面積(距離)、ご予算に最適なあぜ塗り機をご提案させていただきます。